攻守が激しく切り替わった試合は、互いに守備陣が踏ん張って得点を許さず引き分け。ガ大阪は前半終了間際、安田理の左クロスをバレーがフリーで正面からシュートしたが、GK曽ケ端が好セーブ。鹿島は後半開始直後、マルキーニョスのシュートをGK松代にはじき出された。
◇ともに譲らず価値ある勝ち点1に
リーグ屈指の攻撃力を誇る鹿島とガ大阪。激しい攻防の末、無失点で切り抜けた双方の守備陣は「勝ちたかったが悪くなかった」と同じせりふを口にした。
両サイドバックのレギュラーを故障で欠く鹿島は右に伊野波、左に今季初出場の石神を配した。前半41分にルーカス、前半ロスタイムにバレーと立て続けに危険なシュートを浴びたが、エースのバレーには岩政らセンターバックがサイドの選手と挟んで対処し、得点を許さなかった。
リーグ戦で鹿島がガ大阪を完封したのは02年11月以来。岩政は「ガンバを0点に抑えたのは記憶にない。前節、浦和に負けた雰囲気も引きずらなかった」と話した。
一方のガ大阪は、前半29分にGK藤ケ谷が岩政と交錯して左肩を痛め、今季初出場のGK松代と交代。松代も後半27分、田代との競り合いで左胸を強打した。「呼吸が苦しく、最後はボールをけるのもつらかった」と松代。それでもゴールを死守した。
西野監督に「ポジショニングがいつになく緻密(ちみつ)」と評されたDF陣が、コンパクトな陣形で鹿島FWを封じ込め、松代をサポート。DF山口は「シーズンの最初より守備が良くなってきた」と改善を実感する。
アジア・チャンピオンズリーグでも戦う両者。今後も連戦で、故障者に悩まされる可能性は高い。長いシーズンを見据えると、ともに価値ある勝ち点1だった。


